最終回


大きな意味での奇跡(無事に戻って来る)は起きませんでしたねー。

でも、とてもいい話でした。

二人きりで「その瞬間」を迎えた、ちょっとヤンキーな恋人同士。

和解出来た母とドライヴ中に「その瞬間」を迎えた若きピアニスト。

尊敬する兄にメッセージを穏やかな時間を過ごしつつ、メッセージを残して「その瞬間」を迎えた学生。

娘孫と美味しい食事をしつつ、「その瞬間」を迎えた夫婦。

最愛の女性と愛を確かめつつ、一人、最後まで皆と走り回る事を選んで「その瞬間」を迎えた副機長。

そして、誰もいない、何の変哲も無い商店街で親友と「その瞬間」を迎えた客室乗務員。

行ってしまった彼等の中には記憶は残らないのかもしれない。

でも、10年後に過ごした事は共に過ごした人々が決して忘れない。

パラレルワールドがあると信じるもよし。

これで終わりと思うもあり。

そんな余韻の残る話でした。

出演者陣が皆、上手かったのも、またよかったです。

いい話をありがとうございました。