立つ鳥後を笑わす

 もう泣き所が多くて多くて、「朝からどないしてくれんのやっ!」とタオル握り締めつつ叫びましたともさっ。
 いっぱい、いろいろあったけど(添い寝する父子とか<師匠と弟子ではない。行こうとして行けずに泣き崩れる小草若とか。背中向けて、辛辣(?)な事言いつつ泣く四草とか。小草若と泣き崩れる草々とか。自分だって動揺しているのに、崩れる訳にはいかない草原とか<長男は辛いです。涙。でも、病室でうろうろするだけでも、小次郎さんの存在は糸子さんにとって力強かったと思います)今日の泣きポイントはヒロインです!

 師匠に向かって、ちゃんと笑顔を見せて(これが弟子達との最期の挨拶になるんでしょうなぁ・・・・・)。
 これだけでも、成長したなぁと思いましたが、草原兄さんに「いいな」と言われて、ちゃんと「はい」と(号泣)。
 いえね。ここはね。「はい」しかないと思うんですよ。普通のドラマのヒロインならね。でもね。この子はね、「陰気でじめじめした」という稀有なヒロインなので、今までだったら、「ほやけど」って一度は言っていたと思うんですよ。
 けど、ここは違う。自信作の創作落語だって、ちゃーんと作った!(ついでに。小浜の家での正平が小次郎さんかと思う格好で笑ってしまった。こんな時なのに〜)
 高座に上がったら、見事に皆を(客席だけではなく兄さん達までもだっ!)笑わせて。
 もうもう盛大に泣き笑いですよ!
 そして、師匠の笑顔・・・・・卑怯技だぜっ、NHKさん! と拳を握り締めたのでした(泣)。